何年もの間、私は夫のちょっとした追っかけのような存在でした。彼は2つの男声合唱団で歌っていて、私は一緒に行って観客席に座り、抽選券の販売を手伝っていました。合唱団にいることで彼がどれだけの恩恵を受けているのかを、私は知っていました。たくさんの友人たち、それは本当に素敵な小さなコミュニティです。そして、私はそれを女性たちのためにも作りたいと思ったのです。
私は歌手ではありませんでした。お風呂や家では歌えましたし、お酒を飲んだ後は自分がリタ・オラになった気分でした。私は今でも歌手とは言えませんが、でも、それはそれでいいのです。私が学んだのは、同じことをしている女性たちの中で音を合わせることができれば、それだけで素敵な音色を奏でることができるということです。
2015年に私は、合唱団で歌いたいけれど、何らかの理由で踏み出せない私のような女性たちに声をかけました。そして迎えた初日、夫と一緒にカントリーパークに散歩に出かけた際に、友人たちに次々と会ったので、「合唱団を始めるの!今夜、ぜひ来てね!」と声をかけたら、たくさんの人が参加してくれました。そして今でも続けている人がたくさんいます。

私たちの名前『デア・トゥ・シング(Dare to Sing)』は、私たちの出身地であるアバーデア(Aberdare)という町を象徴するだけでなく、合唱団の理念も表しています。私たちは“Dare(挑戦するという意味の英単語)”します。私たちは挑戦する女性たちなのです。
音楽監督を引き受けてくれる人が見つかったときは、とても緊張しました。でも、スリノスさんは素晴らしく、私たちに必要なことをすべて教えてくれました。まず、楽譜が読めなくても大丈夫だということ。私自身、自分がソプラノなのかアルトなのか全く分かりませんでした。とりあえず音階を歌ってみて、これ以上無理だと思ったところで止めます。様子を見ながら、パートが高すぎたり低すぎたりすると感じたら、自分がしっくりくるところに移動すればいいのです。
最初の頃は簡単な曲を歌っていました。でも、三部合唱で歌うことを学ぶために選んだ非常に難しい曲が一曲ありました。それが『リーン・オン・ミー(Lean on Me)』です。準備が整ったとき、家族を招き、1人1ポンドの入場料を取って練習室で披露しました。そして私たちがその曲を歌い終えた時、彼らは拍手喝采してくれました。私たちは全員、感動して泣いていました。
Denise Manning, 歌う勇気 (Dare to Sing}私の夫は合唱団で歌っていました。たくさんの友人たち、それは本当に素敵な小さなコミュニティです。そして、私はそれを女性たちのためにも作りたいと思ったのです。
それは本当に人生を変えることができます。特に、支えを必要としている女性や、夫を亡くした女性、パートナーがいないことで居場所がないと感じている女性にとってはなおさらです。合唱団は、素晴らしい社交の場でもあるので最適です。毎週楽しみにしています。みんな、月曜の夜は合唱団の日だと分かっています。私たちは、公式な方針として、月に一度はみんなでパブに行って交流を深めることにしています。また、歌わずに社交イベントだけに参加するメンバーもいます。
でも、やっぱりコンサートで歌うのは格別です。私たちはみんな、パフォーマンスが大好きで、今では自信がついてきて、素敵なレパートリーも増えました。カール・ジェンキンスの『アディエマス(Adiemus)』のような、比較的モダンな曲もやります。今はマイリー・サイラスの『フラワーズ(Flowers)』を練習中で、みんな気に入っています。『ボヘミアン・ラプソディー(Bohemian Rhapsody)』はいつも拍手喝さいを受けます。
今夜の合唱練習では、冬のコンサート用に暖かくて素敵なユニフォームを選ぶという課題があります。100人の女性がたった一つのユニフォームを選ぶなんて、想像できますか?間違いなく、練習の後はパブに直行ですね。
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