コンウィ市を訪れる日本人旅行者数は近年、劇的に増加してきているが、今後は、姫路市を訪れる英国人旅行者数の拡大も図り、相互の観光交流における持続可能な取り組みを推進する。
また、相互の観光交流を通じて、それぞれの歴史や城郭文化、地域社会などについての理解を深めることで、単なる観光旅行による往来の活性化だけにとどまることなく、様々なテーマに基づく相互交流の定着や発展も視野に入れていく。
 さらに、この世界文化遺産の城郭同士による姉妹城提携が「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」の期間中に調印されたことも踏まえて、特に、文化・スポーツの分野における交流の深化・拡大も進める。

 ウェールズ政府日本代表事務所では、ウェールズ代表チームも出場した「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」の開催やコンウィ城と姫路城の姉妹城提携などの機会を捉えて、ウェールズ代表チームの事前合宿や試合が行われた都市での交流事業やPR活動を行ったのをはじめ、姫路市でもイベントなどの機会を利用したPR活動を展開してきている。
 

ウェールズ代表チームの事前合宿地となった北九州市では、ウェールズラグビー協会の関係者なども来日し、同市の市民らとラグビーを通じて交流する事業を複数回にわたって実施。RWCの大会直前に行われた公開練習では、スタジアムに集まった15000人もの市民らがウェールズ国歌を斉唱して、ウェールズ代表チームのメンバーや関係者らを感動させた。
 

また、予選プールと準々決勝でウェールズ代表の試合が2回にわたり開催された大分市では、大会期間に合わせて大分県立美術館で「大分×ウェールズ友好交流 The Art of Wales展」が開催された。この美術展では、ウェールズを拠点に活動する芸術家の作品を展示するだけでなく、作品を出品した芸術家によるワークショップも実施され、市民との交流も繰り広げられている。
 

大分県立美術館では、美術展の開催期間中にウェールズ国立博物館館長による講演会や「ナショナル・ダンス・カンパニー・ウェールズ」がダンスパフォーマンスも実施され、RWCの開催を機会に文化・芸術交流も深められた。
 

姫路市でも、予選プールのウェールズ対ジョージアのパブリックビューイングが姫路城で開催され、約2000人の市民が集まってウェールズ代表チームに熱い声援を送ったのに続き、南アフリカとの準決勝についても、急遽、パブリックビューイングの開催が決まるなど、姫路市ではRWCに出場したレッドドラゴンズの認知度が一気に高まっている。
 

さらに、RWCの大会終了後も、コンウィ城と姫路城との姉妹城提携に基づき、ウェールズと日本との交流拡大や友好関係の発展に向けて、継続的な取り組みを進めていく。
 

例えば、ラグビーをはじめとする様々なスポーツの分野で、青少年による相互交流の拡大・深化を図ることも計画している。日本の若者がウェールズを訪問する前に、ラグビーについてのレクチャーを受けたり、練習も体験するなどして、実際にウェールズを訪問した際には、現地の若者らとラグビーを通じた体験交流プログラムを実施する。
 

まだ、日本ではラグビー人口が多くないことから、サッカーやバレーボールといった他の球技種目についても検討していく。
 

教育分野でも、文化や歴史、語学などについて相互理解を深める交流事業を企画したり、双方の人々の交流やそれぞれの特産品などの流通を促進するなど、観光や物産の分野においても、お互いに知恵と工夫を重ねることで、より相互理解を深めるための努力を続ける。
 

既に、姫路ラグビー協会とは、スポーツ交流について打診しており、具体的なアイデアについて検討が始まっている。
 

ウェールズ政府のロビン・ウォーカー日本代表は、「RWCが日本で開催された今年は、日本の皆さんにウェールズを知っていただくだけでなく、理解を深めていただくためにも、非常に貴重な機会となった」とその意義を強調。RWC期間中にコンウィ城と姫路城の姉妹都市提携も正式に調印され、「ウェールズと日本の各都市との往来の拡大や、お互いの歴史や文化への理解を深める相互交流の活性化など、1970年代から半世紀に及ぶウェールズと日本との経済分野での強い関係にとどまらず、様々な分野で両国の関係が強化されるよう全力で支援していきたい」と意欲を示している。

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