唯一無二の私の故郷
私はずっとウェールズのアマンバレーに暮らしてきましたが、そこは私の故郷であると同時にウェールズのお気に入りの場所のひとつでもあります。平和で静かなところが気に入っています。片側にブラックマウンテンズがあり、反対側にはベトゥース・マウンテンズがあります。見渡すと深い谷の中にいるのが分かりますし、私にとってはとても特別な意味のある場所なのです。
なせこの場所をこれほど好きなのか？ それは、育った場所なのと、家でやらなければいけないことも多かったからだろうなと思います。私は自転車で、スランガドッグやランドベリーまで出かけましたが、交通量がほとんどないのでとても安全だと思いましたし、景色を楽しむのにももってこいです。まだありますよ。スウォンジーやマンブルズの海からは20分ぐらいなので、子どもの頃は天気が悪いときでもよくアイスクリームを食べにいったものですし、いまでも海岸には家族とよく出かけます。当たり前のように思ってしまいがちですが、自宅のすぐ近くにこんな環境があることは素晴らしいことだと思います。
ウェールズとその豊かな文化、そしてもちろんウェールズのラグビーはほとんど神話や伝説のようなレベルのものだと思いますね。私は（もちろん！）ウェールズ人であることに誇りを持っていますし、こんな場所は世界のどこにもないと自信をもって言えますよ。
絵のように美しい
私はたくさん旅をして世界を代表する絶景を見てきましたが、間違いなくウェールズはそれらに匹敵すると言えます。
ウェールズでは、家族と一緒に車や自転車で出かけることのできる場所には事欠きません。私はピクニックの準備をして、何マイルも続く緑に囲まれた国立公園のなかでいい場所を探そうと運転するのが大好きです。また、何時間も誰とも顔を合わせずに一人でいることもできますし、それでもとても安全で疎外感を感じません。
できることはたくさんあります。でも時々は、ただ静かに時間を過ごすのが一番です。散歩をしたり自分だけの時間を持ったり。特に素晴らしいのは探検できる場所がたくさんあることです。
最近のお気に入りの場所はテンビーです。アイアンマン大会を完走する機会が数回あり、このあたりの土地をよく知ることができたのはラッキーでした。テンビーは漁業を中心とする美しい街で、世界で最もきれいなビーチのひとつがここにあります。定期的にここを訪れてきましたが、今でも、絵はがきの中を歩いているような気分になります。美しいです。
ウェールズと世界
最近感動したことのひとつが、世界のどこへ行っても、ウェールズとつながりがある人に出会えるということです。彼らは直接ウェールズを訪れたことはないかもしれませんが、ウェールズの街の名前やウェールズ産の製品のブランドを知っているのです。
日本にいたとき、ウェールズとウェールズの文化を知ってもらいたくて、私は人々が試せるようにペンダーリンウイスキーの小さいボトルを持参していたのですが、驚いたことに地元の人のなかに、すでにペンダーリンウイスキーを知っている人たちがいたのです。小さな国でも大きな印象を与えられる証だと思います。
ウェールズについて、人々がいつもどれほどフレンドリーで暖かい国と感じたかと言ってくれるのは嬉しいことです。私たちウェールズ人は、穏やかな気性でホスピタリティに溢れていると思いたいですね。
それは、ウェールズを探索するのとまったく同じです。ウェールズでは何もないところで喧噪から完全に切り離された静かな時間を持つことも、アドレナリンに満ちたアクティビティを楽しむこともできます。私が世界中で訪れた他の多くの国では、こんなことは両立できません。
